梅原 弘行さん (ウメちゃんファーム)
- 作っている場所
- 京都市西京区 奈良県御所市
- 作っているもの
- 日本の伝統的な在来種、原種および固定種の野菜など多種多品目、など
特色
ここは、虫たちの楽園か?
一見、ただの広場に、いろんな草が生えている、そんな状態なので、ここが畑だとは案内されなければしばらく気づかない、そんなところに、京都のウメちゃんファームはあります。
畑に行くと、大体何かしら虫がたくさん飛び交っていて、柵には、大きな蜘蛛が蜘蛛の巣を張って、かなぶんやらかめむしやら、巣にひっかかった虫を捕まえて食事中だったり、、、
そこら中にバッタやカマキリなどはもちろん多種多様の虫たちわんさかいて、
とても自由に見えます。
こんなに自然には虫がいたんだなーと、子供の頃を思い出しつつ、、
「あ、ここは畑だった!」と、野菜はどこかなーと探すと、意外と見つからない。
本当に雑草に埋もれていて、まるで宝探しするような感覚で、きゅうりや、大豆など豆類、オクラ、トマトなど見つかったときは、とても嬉しい(笑)
ここでもまた童心に戻ったかのような気持ちになります。
「子供が大好きでね…」
と目を細めて子供たちを見ながら、語る梅原さんは、本当にたくさんの子供たちが集まる場を作られている。
昔なら当たり前にいつもあった世界。
畑とともに、子供たちが思いっきり遊べる自然いっぱいの楽園。
小さい子供さんを持つ親御さんがメインとなり、畑の中に手作りで遊び場を作っていく。
そんな大自然の中で、基本的には、必要不可欠な時を除き、 水をあげたり、肥料をあげたりすることほとんどがなく、雑草とともに、共存して育った野菜はとても元気!
雑草に土の栄養などを奪われるような感じが素人の私には思えるのですが、そうではなく、雑草や虫たちが、微生物のエサとなり、ミネラルやら栄養をもらえるのだそう。
そういったことを梅原さんに指導してもらいながら、いつも黙々とでも生き生きとご自身の畝で作業をされる、主に女性たちが、たくさんいらっしゃるのですが、
人間も含め、あらゆる生物たちが このウメちゃんファームという一つの世界の中でそれぞれの役割を担って生きている、、独自の世界をどんどん作り出している梅原さんは、開拓者?!
いつも多くの人や虫たちに囲まれて、とても楽しそうで笑顔の絶えない梅原さん。
草刈り苗づくり、イベントや勉強会開催、、たくさんの方がウメちゃんファームに関わり、梅原さんの、
「自然農をもっと広げたい!」
という想いは、確実に多くの人に伝わって行っているようです。
こだわり
- 耕さない(田んぼなどを借りた場合は最初のみ畝作り)
- 持ち込まない(そこの畑にあるもの以外は持ち込まない)
- 持ち出さない(そこの畑にあるものを持ち出さない)
- 虫を敵としない(虫を含む生き物は共存しているので殺さない)
- 化学農薬&化学肥料不使用、固定種・在来種・原種による栽培
- 市販のマルチをしない(マルチが必要な時は雑草や藁を使用)
- 農耕器具は使用しない(耕運機など使用せず、鎌、鍬、スコップなど使用)
電子技術者であったことから、
放射性物質の危険性を熟知していることもあり、
できるだけ放射線検査を実施、
肥料もほぼ入れずに栽培。
子供たちが安心して食べられる野菜を作り、
その野菜と、同じように安心して食べられる食材を
扱って、自らマルシェで販売したり、近郊に配達、
全国に発送もされています。
生産者さんからのひとこと
奈良県御所市の葛城山の麓と、自然が多く残る
京都市の洛西の地で、合計8反ほど、自然農を行っています。
元々電子技術者で、IT関連企業を経営していましたが、
3.11の東日本大震災を機に、東北や関東からの自主避難者を支援し、
その時に流通している食べ物の危険性に危機感を持ち、
食に関する知識などを勉強することで、
農薬や化学・有機肥料などを使わない極めて安全な自然栽培にて
野菜栽培を行うようになりました。
子供がとても大好きで、子供たちのために、
安心安全のお野菜作りを心掛けています。
京都の畑では、希望者の方々に自然農を基本的なことから指導して、
自然利用栽培を楽しんだり、
子供たちが遊ぶ自然いっぱいの秘密基地を作って、
イベントなどを行っています。
興味のある方は、ぜひ遊びに来てください。
一緒に楽しみましょう!