杉山　順樹さん　（ファミリーファーマー）

特色

今から約20年ほど前、お子さんの誕生を機に「食」への関心をもち、食や環境に関する本を読んだり、　
有機栽培農家を訪ねたりしていくうちに、
「本当に安心できるものを家族に食べさせるには、結局自分で作るしかない！」
と、30歳でサラリーマンを辞め、農家さんでの研修を経て、独立。

「かかりつけのお百姓さん」
という意味で
「ファミリーファーマー」
が屋号。
杉山さんご夫妻が目指す、生産者と消費者のつながりをイメージしてこの名前をつけられたそう。
そんな名前の由来通り、お店や市場など杉山さんがお客さんの顔を見られない場所で販売されるのは基本的にはほとんどなく、
買いに来てくださったり配達したり、、なじみのお客さんの顔を思い出して、、
必要な分だけたくさんの種類のお野菜を作られています。

植えるお野菜を決める基準は
「自分が食べたいから（笑）」
だそうですが、
中でも、お客さんに大人気のお野菜は、枝豆ととうもろこしだそうですよ。
確かに、二つとも、めちゃくちゃ甘くておいしいです！
が、一番の食べ時が短いのか、そこに当たるように注文するのがなかなか難しくて、、
何度泣きを見たことか…

とはいえ、他のお野菜たちも、7年ほど前から食べさせてもらってますが、
ずっと文句なく美味しいので、いつでも大満足なんですけどね。

さて、杉山さん、元々は経理というお仕事柄、実は勝手に、寡黙な職人さんのイメージでしたが、、、、
田んぼや畑に行くと、土のこと、野菜のこと、
本当にたくさんのことを事細かに素人にもとてもわかりやすく説明してくださいます。
野菜の説明をされているのですけど、まるで、
「この子はこうでね、あの子はああでね、、、」
と、どれもかわいくて仕方ないご自分の子供を紹介してくださっているようで、それぞれの作物に愛を感じる私です。

そんな杉山さんの手と目をかけられている野菜たち、それが味に反映されていて、食べた人は胃袋を掴まれるのではないかと思うのです。
約20年という月日の中で培われたものはきっととてつもなく膨大で、少しお話を聞くだけでも、ここでは書ききれないくらいのこだわりや思いがたくさんです。

ちなみに、杉山さんは、お野菜を作って販売されることはもちろんですが、　
トウモロコシの苗も販売されていて、各家庭でも、育てることが出来ます。
ただ苗を販売するだけでなく、購入すると、植えた後に写真を送れば、
メールやLINEで的確にアドバイスをくださり、無事、とうもろこしが収穫できるまで面倒を見てくださいます。
畑するだけでも忙しいと思うのに、リモート畑教室、ではないですが、
お一人おひとりに、丁寧に教えておられたら、さぞかし大変だろうと思いますが、
そのやり取りの中で、杉山さんの畑哲学的なものに触れることが出来、
よりお野菜が美味しく感じてさらにファンになるです！

美味しいお野菜を食べるだけでなく、育てる喜び、大変さ、そして大きな学びが出来る機会も与えてくださるので、そういったことも購入してくださるみなさんと共有できたらうれしいですね。

こだわっているところ

化学農薬・化学肥料を使わずに田んぼ、畑含め7－8反という、
広大な土地で、たくさんの種類のお野菜を作っておられます。
長年の経験から培った感覚で、気候や温度などいろんなものを感じながら、
それぞれの畝に、次のそのまた次の作付けのことを考えて、作物の種を、苗を植えられるのだとか。
私が趣味でやっているような家庭菜園と違って、ミスは許されない。
畑に行けば、何かしらすることがあるとのことで、畑は365日休みなし！
「野菜作りは、観察力です！」
と、教えてくださる杉山さん、
長年のプロの観察力、そして先の先まで考えられる力は並大抵ではないです！

そんな杉山さんは、「ファミリーファーマー」というお名前のごとく、
食べてくださるお客さんの顔を見て、コミュニケーションをとることをとても大切にされていて、
基本的には「対面販売」を心掛けておられるため、毎週火曜日と金曜日は、ご自宅で奥様とともに、
お野菜を手渡しで販売されています。
ぜひお店にも買いにいかれてみてください！！
スーパーでもこんな買い方があったらいいのになーと思う、「量り売り」をされています。
風情ある昔ながらの建築のお家で、採れたての元気なお野菜と、
素敵な杉山さんご夫婦と出会えますよ！
ブログもされているので、ぜひ見てみてください！

https://ameblo.jp/familyfarmer/

生産者さんからのひとこと

私はお米を含めて年間約50〜60種類くらいの野菜を無農薬で作る少量多品目栽培の小さな農家です。
それぞれの野菜の “旬”、つまりいちばん美味しいときは、実はとても短いものです。
(そもそも “旬” という文字の成り立ちは、“十日” なのだそうです。)

私にとって大切な人たち(もちろんお客さまを含めて)に、いちばん美味しいときに食べてもらいたいので、
必然的に少量生産となります。
まぁ実際は生産力も販売力も小さいのですが…（笑）
ですから私の作る野菜は “一期一会の野菜” です。
自宅販売日の朝、お客さまに野菜を発送する日の朝、
畑で「今日が食べ頃だよ！」という野菜たちの声に耳を傾けながら、収穫しています。

大量生産や薄利多売とは正反対の立ち位置で、“小さな農家だからできる” ことを誇りに、
日々畑で汗を流しています。