生産者さん紹介

渡邉 典子さん(こまめ畑) 渡邉 典子さん(こまめ畑)

渡邉 典子さん(こまめ畑)

作っている場所
京都市西京区(大原野)
作っているもの
ズッキーニ、まくわうり、アーティチョーク、バジル、万願寺とうがらし、とうもろこし、じゃがいも、日野菜、にんにく、紫玉ねぎ、かぶ、ルッコラ、フェンネル、ビーツ、バターナッツ、にんじん、スティックブロッコリー、など

特色

京都市内といっても、西山の麓の、田畑や竹林が広がる非常に自然豊かな場所である大原野の地に、こまめ畑さんの畑はあります。

畑からは、京都タワーを始め、京都市内が一望でき、とても景色の美しい場所で美味しい作物を作っておられます。

その昔、長岡京遷都の時に開発された、天皇家が遊猟地であった時からの、時が止まったかと錯覚しそうなほど、静かに時が流れる空間。

やはり、鳥や獣が、作物を虎視眈々と狙う場所でもあり、実際、今夏もとうもろこしが食べられるという悲しい事態に…

空から、柵の隙間から、いろんなところから、美味しいものにありつけるタイミングが狙われているようで、それをいかに阻止するか、、、
作物を育てる上で、最後まで気を抜けない渡邉さんです。

渡邉さんと出会ったのは、地元の小さなマルシェ。
初めて彼女のお野菜を見た時の印象は 
「きれいなお野菜!」
でした。

女性ならではという表現が、いいのか悪いのかわかりませんが、とても見た目もきれいで、優しい雰囲気ながらも、内にパワーと旨みがぎっしり詰まっています。 一口食べると、「あ、こんなに力強い味がするんだ!」と、いい意味で期待を裏切ってくれるお野菜たちです。

もともと、パソコンに向かって仕事をするデザイナーさん。それだからかラッピングや、たまにお野菜につけられる自作のレシピは、とても可愛いのです。

出店されているマルシェでも、なかなか普段見ることが出来ないアーティチョークなどお野菜のお花を飾ったり、同じように畑の柵にも、かわいいお花を這わせたりと、畑の中以外にも、癒しのこだわりスペースを設けられていて、日々の忙しさや疲れから、見た瞬間解放してくれる、さりげない癒しを提供してくださいます。

そんな渡邉さんは、毎日パソコンに向かう仕事を続けてこられて、 
「土に触れたい…」
と思い、社会人向けの有機農業学校へ通われた後、農業法人の現場で有機栽培の実際を学び、大原野に移住し、理想の場所に畑を借りて、独自で農業を始められます。

始めて5年。
「農業はとても楽しい」
と、渡邉さん。
その理由は、
「植物が育っていく中で、驚くことがたくさんあるから」

たとえば…
生育初期に虫のひどい食害に合い、人間の方はもうダメかもと諦めかけたころ、雨の後に葉っぱを勢いよく伸ばし、元気に回復する野菜たち。

日照りが続く中、根っこを深く深く伸ばし、古い葉は犠牲にして成長点付近の若い葉を生かしてふんばる野菜たち。

デザインというものづくりと、野菜づくり。
同じ「つくる」という言葉だけれど、全く違います。デザインは意図して作っていくものだけれど、植物は自分の力で育っていき、人が出来るのは手助けまで。
植物たちの生命力に、こちらも励まされる気がします。

ご自身が大事に育てたお野菜を手に、そう話す渡邉さんの顔は、子供たちを愛おしく見守る優しいお母さんのよう。

彼女のお野菜を食べて、山の上の豊かな自然と、渡邉さんの優しい温かい想いを感じてみてください。

こだわっているところ

「(自分自身が)自信をもって、いろんな方に食べてもらえるように」
と、
「化学農薬、化学肥料は使わずに、米ぬか、油粕など基本的に植物性の有機肥料を中心に土づくりをすること。」

最近は、不耕起(耕さない)で、作物が出来たことに驚き、常により美味しい作物を作るため、作物を、土を、感じながら、新しい挑戦を行っておられます。

生産者さんからのひとこと

こんにちは、こまめ畑です。
京都西山の麓・大原野の小さな畑で化学肥料や農薬を使わず野菜を育てています。

バーク堆肥や米ぬかや油粕、草木灰など植物性の肥料を使って栽培。
また山で集めた落ち葉をマルチングに使用し、地域の資源が土に還り、畑の生態系が豊かになるような土づくりをしています。(ビニールマルチも使用します)

毎日の食卓が楽しくなるような、おいしくて、彩り美しい品種を選んでいます。
私自身も食べるのが大好きな食いしん坊です。
畑で収穫した野菜の美味しさをおすそ分けするような気持ちで野菜づくりをしています。
旬の野菜を楽しんでいただけたら嬉しいです。

生産者さん全員を見る